堺の新工場から液晶パネルを調達、東芝がシャープと提携
2007年12月21日
東芝が、シャープが堺市に建設中の新工場からテレビ向けの液晶パネルを新たに調達することが明らかになった。東芝はシャープの亀山工場(三重県亀山市)からパネルを調達しているが、提携を本格化。一方で、日立製作所と松下電器産業がパネル事業で提携関係を強化するのに伴ぴ芝は、日立、松下と共同出資するパネル事業会社の株を松下に売却する方向で検討に入った。東芝―シャープ陣営の形成が鮮明になってきた。
21日午後、両社長が記者会見して発表する。テレビなどの心臓部となる画像処理用システムLSI(大規模集積回路)を、東芝がシャープの仕様に合わせて製造・供給することでも合意する。
シャープは3800億円を投じ、堺市に液晶パネルの新工場を建設中で、09年度中の稼働を予定している。新工場は「第10世代」と呼ばれ、コスト競争力に優れる。東芝は、新工場から安定的に大型パネルを確保し、テレビ事業の競争力を強化する狙いだ。
東芝は薄型テレビについては、部品を他社から調達して製品を作る「水平分業型」のメーカー。現在、日立、松下との共同出資会社IPSアルファテクノロジ(千葉県茂原市)や韓国LGフィリップスLCDなどからもパネルを調達しているが、09年度以降はシャープからの調達が中心になる。
これまで調達先だったIPSの液晶パネルは、設備サイズから30型台が中心だった。シャープが大型画面の量産工場を立ち上げるタイミングにあわせ、関係強化を決めたとみられる。
松下は日立からIPSの経営権を譲り受けることが固まっており、東芝は、15%保有するIPSの株を松下に売却する方向で検討している。
薄型パネルでは松下、キヤノン、日立が包括提携する方向で最終調整している。そこから東芝が離脱し、パイオニアと資本・業務提携しているシャープと組む格好になる。ソニー・韓国サムスン電子連合を含め3陣営による競争が激化しそうだ。
[이상은 asahi.com에서 인용한 글입니다.]